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ドイツの夏休みのあり方

子供達が待ちに待った夏休みが始まりましたね。皆さん、どのようにお過ごしでしょうか。
ドイツの夏は休暇の季節。ドイツ人の6割が2週間以上の休暇を取り、半数以上の人が5日間以上の旅行に出かけます。今回は、そんな「ドイツの夏休みのあり方」についてお伝えします。

ドイツ人の休暇に対する考え方

ドイツ人にとって休暇とは、法律で定められているため取らなくてはいけないものと捉え、また皆がきっちりと取得しているものです。

ドイツ人は有給休暇をしっかり消化します。前記事「ドイツのワークスタイルと仕事に対する考え方」でもお伝えした通り、ドイツの法律で定める有給休暇付与日数は24日、平均有給休暇取得日数は30日。部下に有給休暇を取得させることは上司の大切な仕事の1つでもあります。

そして、学校が6週間休みになる夏休み。多くのドイツ人が2週間以上のまとまった休暇を取り、バカンスに出かけます。

夏休みの期間

学校の休みの期間

ドイツの学校の夏休みは6週間。夏休みの始まる時期は州ごとに異なります。これは、昔からの宗教などによる習慣の違いが主ですが、現在では高速道路や鉄道、ホテルの混雑を避ける目的で夏休みの始まる日が異なっています。大抵は、ドイツ北部の州は夏休みが早く始まり、南部の州は遅く始まります。

2017年の夏休み開始が一番早いのはドイツ北部のブレーメンと二―ダーザクセン州で6月22日~8月2日。一番遅いのはドイツ南部のバイエルン州で7月29日~9月11日までと、5週間も開始日が異なります。

会社員の夏休み

ドイツでは、被雇用者は連続して最低でも12労働日数(土曜日を含むため実際には2週間)を休みを取る権利があることが法律で認められています。ドイツ人の48%が11~15日、31%が6~10日、8%が16~20日、6%が21日以上の休暇をまとめて取っています(※1)。62%の人が2週間以上の休暇を取っている計算です。

これには理由があります。
ドイツ人は「休暇が始まって1週間ほど経った頃に、やっといつもの慌ただしい生活を忘れてリラックスできる。休暇が1週間だけだと心身が良好な状態になった頃に、また元の生活に戻らなくてはいけないので、休暇の効果が十分でない。」と考えます。

日本のお盆にあたる期間はある?

日本のお盆の日であり終戦記念日の8月15日は、ドイツでは聖母マリアの被昇天の日。いくつかの州では休日になっています。しかし、ドイツには日本のお盆にあたる期間はなく、会社も行政機関も一斉に休みをとるということはありません。

子供がいる被雇用者は、子供の夏休みに合わせて休みを取るように、同僚や上司と調整します。単身の被雇用者は、家族連れの旅行者が多い8月を避けて、旅行代金が比較的安い7月や9月に夏休みを取ります。

とはいえ、7、8月は会社にいる人もまばらになり、会議を開くのが難しいこともしばしばです。

デパートや大手のスーパーは、夏休みで閉まることはありませんが、個人経営の店や個人経営の病院、歯科医院も7月から8月にかけて、2~3週間の休みを取ります。休診時は、休みの期間の案内および休診中に受診できる他の病院名と電話番号を張り紙や留守番電話で案内しています。行きつけの病院が休みでも特に困ることはなく、文句を言う人はいません。夏休みに2~3週間の休暇を取るのは皆同じだからです。休診期間が、自分の休暇旅行と運よく重なることも多々あります。

ドイツ人の夏休みの過ごし方

ドイツ人の家族旅行の期間と行先

ドイツでは夏休み中、子供の学校の宿題はありません。子供達は、各市が主催するサマーキャンプに参加したり、近くの市民プールに行ったりして、夏休みを楽しみます。

そして、子供達が一番楽しみにしているが家族旅行。ドイツ人の57%は5日以上の旅行に出かけるとのこと(※2)。旅行に出かける人の平均旅行日数は12.9日です(※3)。平均旅行日数は近年減少傾向にあり、1980年は何と18.2日でした。旅行の行先は2/3がドイツ国内、1/3が海外で、海外の旅行先はオーストリアや南欧が人気です。

ちなみに、日本では国内旅行をする人は14.5%、年の旅行回数の平均は1.34回、旅行1回の宿泊数は2.12日です(※4)。

人気のある休暇別荘・アパート

休暇中の宿泊先は、ホテル、ペンションが48%、休暇別荘・アパートが23%、キャンプが6%です(※5)。
この中で、子連れ家族の旅行滞在場所として多く選ばれるのが、休暇別荘・アパートです。

(イメージは標高1,800m イタリアの休暇別荘。)

実際、休暇別荘・アパートに泊まってみるととても快適です。ホテル宿泊の時は、1家族で1部屋ですが、休暇別荘・アパートは台所や居間の他に寝室がいくつかある場合が殆どです。広いということは家族にとってそれだけで嬉しいこと。小さな子供には遊べるスペースが必要です。キッチン付きなのも家族にはありがたい設備です。小さな子を連れてレストランで食事をするのは気を遣いますが、休暇別荘は自分の家のようにゆったり食事ができます。また、長期滞在のときに自分で食事を整えることができるのは、お財布にもお腹にも嬉しいことです。

更に、ブランコや滑り台、トランポリンが置いてある広い庭がある休暇別荘や、農家滞在型別荘も子供連れ家族には人気です。農家滞在型別荘では、動物にえさをやったり、ポニー乗馬、飼育の手伝いを通して、農家の方とのふれあいも生まれます。

夏休みにかけるお金

5日間以上の旅行をするドイツ人の1人当たりの旅行代金は954ユーロ。2~4日の短期旅行をする人の1人当たりの旅行代金は247ユーロです(※6) 。これをみても、ドイツ人が旅行に重きを置いているかがよく分かります。

2016年の日本人の1回あたりので国内旅行での支出は4万9,234円です(※7)。

まとめ

ドイツ人の夏休み、いかがだったでしょうか。日本との一番の違いは、ドイツ人の半数以上が2週間以上の夏休みをとることでしょう。ドイツでは、休暇をとることが法律で定められており、それを行使すべきものとして皆が考え、実行しています。

気候のいい夏、休暇を十分取ってリフレッシュしてください。

参照元情報:
※1:メディアサイト【HAUFE.
※2:ドイツの旅行統計
※3:ドイツ統計
※4:国土交通省観光庁の統計
※5,6:ドイツの旅行サイト【TRAVELBOOK
※7:国土交通省観光庁の統計

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