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ペットと一緒にシンガポール赴任帯同

海外赴任先国 シンガポール
海外赴任時期 2011年4月から2015年12月
海外赴任開始時点の年齢・性別 44歳・女
海外赴任者との関係

主人からシンガポール赴任の話をされて、私が正直1番最初に悩んだのが、子供のことでも語学のことでもなく、同居しているペットのことでした。
いつかは海外赴任があるとは聞いていたのですが、あまりに突然だったこともあり、当時二匹の猫と暮らしていたので一緒に連れていけるのか心配しました。
いろいろ調べて大変でしたが、ペットを連れていくことは可能です!!

実際に、海外にペットを連れていくことにはたくさんの制約があります。
まず、国同士の取り決めと言うことがありますから、手続きは出国する日本、入国する相手国(私の場合にはシンガポール)と両方の法律にのっとった書類の準備が必要です。

それから、航空会社に対する手続き、さらには出入国する際に一時ホテルに泊まるとしたら、
その時のペットのケアも必要になります。現地では当然、日本語以外で獣医さんとコミニケーションをしなきゃいけませんから、飼い主の苦労もなかなかに継続するるわけです。

もちろん、ペット自身にも大変な負担がかかります。
どこかで聞いたのですが「ペットを1回飛行機に乗せると1年寿命が縮まる」などという例え話もあるくらいです。
確かに、大抵の航空会社ではペットは貨物扱いですし、ということはフライトよりもかなり前からオリに詰められ、飲まず食わずで飼い主と引き離されしまうわけです。

実際に航空会社の規制でよく見られるものでは、長時間のフライトの気圧に耐えられないダックスフンドのような種類の犬、生後半年までの犬猫等は、たとえ国が出入国を許しても、航空会社の方でお断りする、ということもあるようです。
それにそもそも住居が変わることを嫌う猫なんかにしてみれば、相当なストレスになります。

それでも、法律面・住居面で可能であれば、ペットを帯同していかれることを、私はお勧めします。
なんといっても家族の一員ですし、一時的に苦労があっても見知った飼い主が変わらずそばにいるということが、ペット自身にとっても一番の幸せだと思うからです。

準備を早め早めにすれば大丈夫!

飼い主としては、まずはかかりつけの獣医さんとのコミニケーションが大事です。
必要な書類は大抵の場合インターネットなどで容易に入手が可能ですが、主として英語で書かれています。
もちろん自分で翻訳をするなども大事なことですが、獣医さんに記入してもらうべき項目で、英語表記を使う場合もありますので、
場合によってはこのためだけに別の詳しい獣医さんにかかる必要もあるかもしれません。

具体的な準備として、
・出入国の規制で必須の予防接種(狂犬病、各種混合ワクチンなど)を済ませる。
・イクロチップをペットの体内に埋め込む。
・各種必要な投薬(ノミダニ駆除、回虫駆除ほか)を済ませる。
等があります。場合によっては免疫定着から出国まで3か月の経過が必要、などという規制もありますので、バタバタします。

それから航空会社と相談して、必ずペットと一緒に同じ便で空輸してくれるフライトチケットを確保する、航空会社が指定するケージを用意する、出国日の検疫を予約し、必要ならば空港付近にペットが事前宿泊をするための手続きをとる、出国前には日本国内・入国したい国双方の検疫所に提出する書類を完全に用意する…ざっと書いても、こんなにやることがあります。正しい情報は、農林水産省のホームページで入手することができます。
ただ、とても便利なことに、たいていの情報収集や申し込みは、インターネット・メールで解決します。おかげで英語に免疫のない私でも対応が可能でした。また必要な書式の作成は困難ではあるのですが、自分が利用する空港の検疫所を予約すると、事前に予備審査をしてくれますので、「当日書類がNG」という最悪の事態は起きないようになっていますので、この点は安心です。

・現地でも出国準備は常に注意、獣医さんと仲良く
さて、無事に目的地に入国したら、さっそく適切な獣医さんを探しましょう。
いつか日本に帰国するときのために日ごろから準備をしておく必要があるわけです。
赴任終了時は突然やって来る可能性があり、また本人とご家族が一緒に即刻帰国、という場合があるので結構慎重にならなければなりません。
あらかじめ出国・日本帰国のルールを調べておき、定期的に予防接種をしていきます。

事情がわかるようなある程度の規模の獣医さんでしたら、いわなくても都度、証明書の発行等をしてくれますが、
場合によっては自分から積極的に説明して、証明書を確保しておく必要があります。また健康チェックも欠かせません。

シンガポールでは、たいていは人間のための病院は日本語対応が可能なところばかりでしたので、獣医さんに通うようになって初めて強く英語の必要性を感じました。
例えば、「尿検査」などという単語は、普段英会話レッスンでも聞いたことがありませんでした。
また、私のミスで、予防接種の有効期間に隙間ができてしまった時、獣医さんが一生懸命説明してくれたのですが私にはよくわからず、
結局日本語ができる初対面の別の飼い主さんにお世話になることになってしまいました。
このコミニュケーションに完全失敗していたら、私は自分が帰国するときに猫たちを置いて来なければならない事態になっていました。

このように大変なことばかり並べてしまいましたが、実際に「ペットを手放して海外生活を送る」などということは私には考えられませんでした。
そして全ての手続きを無事コンプリートして帰国した現在、引越しの危機を乗り越えてまだまだ元気な猫たちを見て、
「ずっと一緒に生活できていてよかった、本当にありがとう」というあたたかい気持ちを禁じ得ないのです。

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