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実際に住んでみないとわからない「カナダの家事情」とは

海外の家というと、どのようなイメージを思い浮かべますか?さまざまなインテリア・ライフスタイルを紹介するサイトでは、海外のおしゃれな部屋をピックアップしているものが多いので、海外で部屋を借りて生活することにウキウキする人が多いかもしれません。

しかし、カナダの場合は実際に住んでみると、日本と違うポイントが大小様々あり、驚く部分も多くあります。

『カナダで住む家を探す方法と注意点』に引き続き、今回は実際に住んでみて驚いたカナダの家事情についてお伝えしたいと思います。

 

ドアにはdraft guardが欠かせない


こちらはうちのマンションに住む家庭の玄関部分を写したものなのですが、玄関ドアの下に何も置いていない家庭と、グレーのものを挟んでいる家庭があるのが分かりますか?
これは、日本ではなかなか見ることのない“Draft guard”というもので、ドアに挟んで隙間を埋めるものです。

我が家はカナダに来てから4回引っ越しをし、そのうちほとんどの家にドアの下に隙間がありました。もちろん、ドア下の隙間がない家もあるのですが、我が家の場合は、マンションの共用通路と玄関を隔てるドアの下、家の中でもリビングと寝室、リビングとバスルームを隔てるドアの下などのように、至る所のドア下に隙間がありました。さすがに一軒家となると玄関ドアの下に隙間はありませんが、一軒家に住む友人の家でも各部屋のドア下に隙間はありました。

我が家で唯一この隙間が活用されている点と言えば、マンション管理会社からの投げ込みがドア下からサッと入ってくるため、お知らせを受け取るためにドアを開ける必要がないという点だけ。

ドアの下に隙間があると隙間風が気になりますし、廊下から細かいゴミが吹き込まれることもあるので、各家庭ではこうしてdraft guardを活用しているようです。

水道水はそのまま飲まないのが常識

日本では水道水をそのまま飲んでいる家庭もあると思いますが、カナダでは水道水をそのまま飲むのはあまり好まれないようです。

カナダでは街を歩くと水を販売している店舗があちらこちらにあるうえ、スーパーでもミネラルウォーターコーナーが充実しているので、多くの家庭が出先で水を大量に購入しています。もちろん、水道水を直接飲む・飲まないのは地域や家庭によって差はありますが、水道水が飲まれない大きな理由は水の硬度や、軟化剤にあります。

水の硬度とは、水1000mlあたりに含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル含有量によって決まります。

世界保健機構(WHO)の基準では、1000mlあたりのミネラルの量が120mg未満の水を軟水、1000mlあたり120以上の水を硬水、1000mlあたり180mg以上だと超硬水と分類しています。日本の多くの水道水は50~60mgと軟水なのに対し、カナダでは多くの地域で中硬水~硬水となっているようです。軟水と比べると硬水は非常に口当たりが硬いのが特徴で、特に日ごろ飲みやすい軟水に慣れている日本人にとってみると、カナダの水はなんだか飲みづらいと感じがちです。

続いては軟化剤についてです。軟化剤とは名前の通り、硬度の高い水を柔らかくするために使われる薬剤で、軟化剤を投入している地域や建物では、水道水だけではなくバスルームなどの水も軟水になります。

硬水でシャワーを浴びたり、顔を洗ったりすると、人によっては髪や肌がガサガサになって荒れてしまう人もいるので、軟化剤が入ることで快適に過ごせる人もいます。しかし、軟化剤が入ることで水道水に薬剤独特の臭いが出てしまい、飲むのに適さなくなってしまうというデメリットもあります。

カナダの家はバスタブがないorあっても浅い

海外の家を思い浮かべるときに、トイレとバスルームが一体となった空間を思い浮かべる人もいるでしょう。もちろんそれも正解なのですが、さらに押さえておきたいのが、バスタブがない家も少なくないこと、そしてバスタブがあっても浅いことが多いという点です。

日本人にとって、お風呂にゆっくり浸かっている時間はまさに至福のひと時。しかし、カナダでは長風呂の習慣はなく、お風呂はあくまで体の汚れを落とす場所というイメージです。そのため、シャワーしかない物件も多く、またバスタブがあっても洗い場がないうえに、湯船が浅くてゆっくり浸かれない・体がお湯にすっぽり入らない、というケースが多いようです。

家具家電がついているケースがほとんど

日本でも家具付アパートは、近年少しずつ増えてきていますが、カナダの物件は、マンション・一軒家問わず、最低限の家具、家電が始めからついているものが多くをしめます。

こちらは私が以前住んでいたマンションの部屋です。(狭くてちょっと恥ずかしいのですが…)

キッチンだけでも、コンロや冷蔵庫、食洗機、オーブン、ダイニングテーブル・チェアがついていましたし、リビングにはソファ、ローテーブル、寝室にはデスク&チェア、ベッドが備え付けでした。そのため、引っ越した後に買い足したものと言えば、電子レンジやテレビモニター、スタンドライトくらいで済みました。

もちろん、中には家具家電が一切つかない物件もあります。そういった物件は比較的家賃も低めに設定されていますが、駐在などの短期滞在であれば家具家電付物件に住むことで節約になりますし、引っ越しの時の負担も軽く済むので、お勧めです。

地下室(ベースメント)があるのが普通!

カナダのほとんどの一軒家には地下室があります。使い道は家庭それぞれで、地下にも居室を設けているところもあれば、物置として使っているところもありますが、地下室でも暖房がしっかり入っていたり、バスルームなどの水回りが完備していたりするところも少なくありません。地下室と言っても、部屋の上部には窓がついているのが一般的なので、完璧に地下に埋もれているのではなく、“半地下室”といった感じになっています。

また、賃貸一軒家の場合、地下室に別の家庭が住んでいるケースもあります。私の友人は地下室付きの一軒家を借りて住んでいるのですが、借りているのは地上部分の居室だけで、地下室には別の家庭が住んでいます。こういったケースでは、玄関は別々に設けられているので、ルームシェアなどのように頻繁に顔を合わせませんが、騒音トラブルが生じやすいので注意が必要です。

まとめ

今回はカナダの家事情についてご紹介しました。海外の家というと、「なんとなくオシャレで広そう」「家の中でも靴を履いたまま過ごす」「バスルームがトイレと一緒になっている」といったぼんやりしたイメージを抱きがちですが、実際に過ごしてみると細かいものから大きなものまで違う点が多くあり、カルチャーショックを受けることは少なくありません。

しかし、そういった文化の違いも楽しめるのが海外赴任生活ならでは。快適に過ごすために工夫を凝らすのも、また楽しみの一つとなるので、実際に海外生活が決まった際はいろいろな物件を見て、自分なりに工夫を凝らしてみてはいかがでしょうか。

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