海外赴任・海外生活をサポートするメディア -MONDESTAY Media

ドイツのワークスタイルと仕事に対する考え方

business

ドイツで働くにあたり、ドイツの働き方と仕事に対する考え方の違いについて理解しておくことが大切です。事前理解があるだけでドイツでの仕事で戸惑ってしまうことは少なくなります。

そこで、今回は「ドイツのワークスタイルと仕事に対する考え方」について紹介したいと思います。

初対面の挨拶

初めて会う相手とは握手をして挨拶をします。握手の際には相手の目を見て、手をしっかり握ります。もし力が入っていない握手をした場合は、やる気がない、心がこもっていないと受け取られてしまいます。ドイツ式握手をして、気持ちのいいスタートをきりましょう。

労働時間について

ドイツの労働時間の特徴は、始業時間が早いことと残業をほとんどしないことです。

始業時間の早さ

ドイツの朝は早く、午前7時から仕事を始める人も少なくありません。早朝から仕事を始める理由は、退社時刻を早めて家族との時間をたっぷり取るためです。18時以降に会社にいる人はほとんどいません。

日本では8時台や9時台が始業時間となっていることがほとんどであるため、早起きが苦手な人にとってはドイツの始業時間の早さに慣れていくのは苦労するかもしれません。

残業をほとんどしない

ドイツ人は残業をほとんどしません。ドイツのメディア「WeltN24」の統計によると、2013年のドイツの労働者1人当りの年間平均残業時間は47.2時間です。これは、日本の月平均残業時間とほぼ同じです。(※1)

ドイツ人が残業をほとんどしない一番の理由は、1日の労働時間が10時間を超えてはいけないという法律があり、それを皆で守るからです。残業超過に対する罰金制度もあり、部下の労働時間管理は上司の重要な仕事の1つでもあります。(※2)社員の業績は、会社にいる時間ではなく、成果で評価します。

日本では長時間労働が依然として問題となっています。月に100時間を超える残業もしばしば問題として取り上げられます。ドイツと日本の労働時間に対する考え方は対照的と言えます。

福利厚生・休みやすさ

ドイツでは有給休暇制度、病欠制度、子供が病気になったときの制度が整っています。これらの法律や制度を守り、実際に活用することで、働きやすい職場環境を皆でつくっています。

有給休暇

ドイツの法律で定める有給休暇付与日数は24日、平均有給休暇取得日数は30日です。ドイツ人は有給休暇をしっかり消費します。部下に有給休暇を取得させることは上司の大切な仕事の1つです。夏には2~3週間休暇を取り、バカンスに出かけます。休暇をどのように過ごすかは、ドイツ人のステータスの1つとなっています。

病欠制度

日本では病気になると有給休暇を使って仕事を休みますが、ドイツには病欠制度があります。ドイツでは被雇用者は病気になった場合、6ヶ月間まで100%の報酬を受けることができます。有給休暇を消費することはありません。

実は、ドイツ人のモットーは自然治癒です。薬をできるだけ服用せずに、栄養と睡眠を取る事で治そうと努力します。熱があるのは体が異物と戦っている証拠と考え、栄養と睡眠を十分取り、悪いものが自然に体外に出るまで待つのです。

翌日、大事な会議がある時も薬は飲まず会社を休みます。「今日は大事な会議がありますが、体調が悪いので休みます。」と上司に電話をしたら、「じゃあ、キツイお酒でも一杯飲んで、温まってよく休みなさい。」と言われた人もいるそうです。

日本では風邪をひくと薬を飲んで、人にうつさないようにマスクをして仕事に出かけますが、ドイツでは人にうつさないように仕事を休みます。 ドイツには病気での欠勤について、批難する人はいません。肩身がせまい思いをすることもほとんどありません。

子供が病気になったとき

共働きのあなたの同僚や部下の子供が病気になったときはどうするのでしょうか。ドイツでは、法律で以下のように定められています。

共働き家庭で12歳以下の子供が病気になったとき、年間で1人の子供につき10日間欠勤することができます(夫婦で合計20日)。2人子供がいる場合は、各人20日間(夫婦合計40日)。3人以上子供がいる場合は、25日間(夫婦で合計50日)です。

母子家庭および父子家庭は、年間1人の子供につき20日間、最長で50日間欠勤することができます。そして、欠勤期間中は、雇用者は欠勤を認め、給料を支払うことが基本的に義務付けられています。

この法律に基づき、夫婦で今日はどちらが休みやすいかを話し合い、勤務先に連絡を入れます。

同僚との付き合いは職場のみ

ドイツでは同僚との付き合いは、職場のみです。気が合う同僚とだけ、プライベートをともにすればいいでしょう。

前記事「ドイツ生活を始める前に理解しておきたいドイツ人の生活習慣」でお伝えした通り、ドイツ人は会社帰りに飲みに行くことはありません。会社で親睦会を開いて皆で仲良くなってスムーズに仕事を進めよう、という考え方もありません。義理で飲み会に参加することもありません。会社の人と一緒に出掛けるのは、クリスマス前の食事会のみです。

仕事をうまく進めるには、仕事の上で協力して自分の責務を果たせばよいのです。ドイツでは自分の考えを明確に伝えることがとても大切です。一緒に仕事をする上で意見が食い違う場合は話合いをして解決します。親しくならないと仕事をしにくいということはありません。

仕事効率を上げるには心理状態を良好に保つことが大事ですが、それはプライベートの時間を充実させることで得られるとドイツ人は考えます。ドイツ人が一番大切にしているのは、自分の家族です。

職場で誕生日パーティーを開く

ドイツの職場では、しばしば誕生日パーティーが開かれます。

ドイツでは誕生日を迎えると、友人を呼んで誕生日パーティーを開くのが一般的です。これは子供から大人までみんなが行う習慣です。職場でも同様です。誕生日を迎えると、多くの人がパン、ハム、ケーキなどの軽食とシャンパンを用意して、午前中の30分、もしくは昼休みに同僚を招待してパーティーを開きます。

職場の誕生日パーティーは、同僚と話をするいい機会です。沢山話をして、交流を深めましょう。また、あなたが誕生日を迎えたら、あなたも会社で誕生日パーティーを開いて同僚を招待してあげてください。

少し面倒に思われるかもしれませんが、飲み物とピザなど、簡単なものを用意するだけでもいいのです。そして、少し頑張って、ちょっとしたお寿司や日本のおつまみを用意すると、あなたの同僚はとても喜ぶことでしょう。日本の料理や文化の話で、新たな会話が始まります。

まとめ

「ドイツのワークスタイルと仕事に対する考え方」、いかがだったでしょうか。

ドイツの職場で重要なことは、法律で認められている権利を皆で行使し、仕事効率の向上に努めることです。理想的な法律倫理に従って仕事をすれば、皆が本当に求める理想的な職場を作っていくことができるのです。

あなたのこれからのドイツでの仕事、充実したものになるといいですね。

※1,2)引用元:サイト「留学プレス」の著者記事「残業規制に揺れる日本。ドイツ人は日本人の10%も残業しません。

海外赴任中や一時帰国時の滞在先をお探しですか?

MONDESTAYでは、長期の海外赴任から短期間の海外出張まで幅広いビジネス滞在に利用できる世界中の家具付き物件を紹介しています。
MONDESTAY経由で空室確認のお問い合わせをすれば、手数料のかかる仲介会社を通さずに物件管理者と直接賃料交渉など可能です。

»ホテルをお探しの方はこちら

こちらの記事もおすすめ

  • document
    海外赴任先での在留届の役割と提出方法 2017.03.08 海外赴任

    海外赴任中の届出の中でも重要な役割を持つのが在留届です。ここでは在留届の持つ役割と提出方法について解説していきます。 在留届の提出義務 旅券法第16条では、外国滞在の届出について以下のように規定されています。 旅券の名義人で外国に住所又は居所を定めて3月以上滞在するものは、外務省令で定めるところによ…

  • furnished apartment
    家具付き賃貸が一般的なイギリスの賃貸事情 2016.10.18 海外赴任

    家具付き賃貸は転勤、長期出張、進学など期間限定で急遽住まいを確保したい人に大変便利です。生活に必要な家具だけでなく、家電、寝具、キッチン用品まで揃っており、入居したその日から新生活をスタートすることができます。 今回は家具付き賃貸が一般的なイギリスの賃貸事情を日本と比較しながら紹介していきます。 お…

  • hanoi
    ハノイの家具付き賃貸を借りるときにチェックすべき8つのこと 2016.10.31 海外赴任

    ベトナムの首都ハノイはベトナム第2の都市で近年のベトナムの発展とともに海外赴任する人が増えています。 海外赴任が決まってハノイの家具付き賃貸を探す場合、1年中温暖湿潤なハノイでは通常とは違う視点で家具付き賃貸を選ぶ必要があります。 そこで、本記事ではベトナム・ハノイで家具付き賃貸を借りる際に気を付け…