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ドイツでの子育てがラクな5つの理由~0歳から幼稚園入園まで

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ドイツの子育てと聞いて、どんなことを想像されるでしょうか。これから家族と一緒にドイツ赴任をされる方は、期待と不安でいっぱいかもしれません。

でも、安心してください。ドイツの子育て(0歳から幼稚園入園まで)は楽です。今回は、その5つの理由をご紹介します。

理由1:子育て制度が充実している

ドイツでは子育て制度が充実しています。以下に、3つの子育て制度をご紹介します。

1.子供手当制度:子供1人につき月192ユーロの手当

ドイツには、ヨーロッパでも高水準の子供手当があります。手当額は両親の収入額に関係なく、子供1人につき月額192ユーロ(2017年現在)。3人目の子供から支給額が増えます。子供手当は子供が18歳まで支払われ、まだ学生であることなどの条件を満たせば25歳まで支給されます。

ドイツに住む滞在許可を持つ外国人も、子供手当を受けられます。子供手当の制度は、子供を持っている家庭にとって大変ありがたい制度です。

2.両親休暇制度:出産後1年間、国から手当が受けられる

現在ドイツでは子供が生まれると、多くの女性が1年間育児休暇を取っています。この期間は両親休暇制度により、国から手当が受けられます。

両親休暇制度とは、育児休暇をとる一方の親に手当が最長12ヶ月間支払われる制度です。両親が 育児休暇をとる場合は、両親ともに更に2ヶ月延長することができます 。支給される金額は、両親手当を受ける親の最近12ヶ月の平均純所得の65%で、月額1800ユーロが上限。父親が両親休暇をとる場合は父親の所得で、母親が両親休暇をとる場合は母親の所得で計算します。所得が無い親にも月300ユーロ支給されます。

この制度により、男性も育児休暇が取りやすくなりました。

2007年に両親休暇制度が導入されてから、2000年に2.4%であった男性の育児休暇取得率が、2011年には25%に上昇しました。その内の75%は2ヶ月の取得、7%の男性が12ヶ月の取得です。

出典:サイト「留学プレス」の筆者記事「ドイツ人女性は人生のステージごとに働き方を変える

3.育児休暇制度:仕事と家庭の両立がしやすい

育児休暇は計3年間です。その期間中、従業員数が15人以上の企業では週に15時間から30時間までの労働が認められています。この制度を利用して、多くの女性が育児とのバランスをとりながら仕事をしています。

理由2:公共交通機関の移動が快適

ドイツの公共交通機関は、乳幼児を連れた家族に優しいつくりになっています。以下に、例を2つご紹介します。

1.バス、路面電車はベビーカー利用者に優しい

バスや路面電車の車両内に、車椅子とベビーカーの大きな専用スペースがあります。バスは、車両の4分の1程がベビーカーと車椅子用スペースです。公共交通機関の利用時に、ベビーカーを折畳む必要はありません。片身の狭い思いをすることもありません。

バリアフリー対応の所が多く 、ベビーカー利用時の乗降りも問題ありません。万が一、手助けが必要な場合も、周りの人が手伝ってくれます。

2.ドイツ鉄道では子供用個室が9ユーロで予約できる

ドイツ鉄道には、長距離移動が大変な幼児連れ家族にとって、とてもうれしい制度があります。

3歳未満の幼児がいる家族は、9ユーロ(家族全員分、2017年現在)を支払うと、子供用個室を予約することができるのです。この予約料金は、普通座席予約料金と同額です。

子供用個室のガラス張りのドアを開けると、テーブルを囲んで6人程座れる椅子があります。床には鉄道の線路が印刷された絨毯が敷かれ、幼児が座って遊べるスペースになっています。乳母車置場もあり、壁にはオムツ台も付いています。

幼児は移動中、自分の思うように遊ぶことができ、幼児を連れた長時間移動もラクラクです。

理由3:お風呂は週に1回だけ

ドイツでは、12歳頃までの子供は、週に1回しかシャワーを浴びません。理由は2つです。

  • 夏でも乾燥しており、あまり汗をかかない
  • ドイツの水は硬水である

ドイツの気候は北海道とよく似ています。また、硬水であるため、シャワー後にクリームを塗らないと、カサカサしてしまうこともあります。生後すぐの小児科検診でも、お風呂は週に1回にしてくださいと言われます。入浴を頻繁にすると、かえって肌の状態が悪くなるのです。

理由4:子どもは19時に就寝、19時以降は大人の時間がとれる

ドイツでは、子供も大人も早寝早起きです。3歳までの子供は、19時には就寝です。前記事「ドイツのワークスタイルと仕事に関する考え方」でご紹介した通り、ドイツでは始業終業時間が早く、親も17時過ぎには帰宅します。子供を父親の帰宅まで寝させないということはありません。

ドイツ国営放送系列のテレビ局では、18時50分から19時までの10分間、「Sandmaennchen(砂の小人)」という約50年間続く幼児用番組を放送しています。 主人公であるSandmaennchen(砂の小人)が、世界あちこちの旅して最後に砂をまくと、子供達の目にその砂が入り、目をこすって眠くなり、ベッドに行く。というものです。

19時にこの番組をみて、子供達は就寝するというのがドイツの子供達の伝統的な生活習慣です。とはいえ、子供によっても生活パターンが違って、ぐずったりもしますが、うまくいけばその後は夫婦の時間です。今日あったことを話したり、ワインやビールを片手に大人の時間になります。

理由5:子供は生まれた時から子供部屋で寝る

ドイツでは基本的に、子供は生まれた時から自分の部屋が与えられ、自分の部屋で寝ます。赤ちゃんを迎える両親は、赤ちゃんの部屋を心をこめて用意します。子供は自分の部屋で寝ると、雑音が聞こえなくなり、夜通し寝るようになります。

これも、家族全員がゆったりした時間を過ごすのに役立ちます。親は子供と24時間一緒にいる必要はありません。

まとめ:子供は子供の、大人は大人の空間と時間を保つ

ドイツの子育て制度、公共交通機関のバリアフリー、生活習慣、いかがだったでしょうか。

ドイツでは、家族がお互い気持ちよく生活していくために、あらゆる場面で空間と時間を上手に使い分けているように見受けられます。時には、子供は子供の空間と時間が必要で、大人も大人だけの空間と時間が必要なのかもしれません。

子供との貴重な時間、楽しく充実したものになるといいですね。

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