[海外赴任体験談]香港暮らしで気をつけるべき点と楽しむべき点

海外赴任先国 | 香港 |
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海外赴任先都市 | ワンチャイ |
海外赴任時期 | 2015年4月から2017年3月 |
海外赴任開始時点の年齢・性別 | 26歳・男性 |
海外赴任者との関係 | 本人 |
海外赴任の行き先が香港と聞いた時は「中華圏か」と悩みましたが、実際に訪れてみると先進的な都市であり驚きました。
ただし油断しているとやはり危ないです。
香港海外赴任で気をつける点
狙われやすい日本人
現地の人々は、顔立ちや服装で日本人であることを確実に見分けられます。当然悪事を働こうとする人も日本人を狙うので、女人街という露店が集合するエリアでは鞄の中に手を入れられた事もあります。チョンキンマンションという貧困層の集まる複合ビルの入口では偽物の時計のお店に連れられて行きそうになった事や、「クスリ」という言葉で誘われた事もあります。無視をすればそれ以上近付いて来られる事はありませんが、興味を持ってしまうと危険な目にも遇うでしょう。
懸念すべき衛生事情
街中の衛生環境が整っていないお店で食べ物や飲み物を購入する事も、日本人にはあまりお勧めできません。最初の頃は路面店は値段が安いという事もあり、面白がって目に付いたジュースや麺類を食べていましたが、ある日にジュースを飲んだ数十分後、使っている水が悪かったのかお腹を下して大変な思いをしました。また、グロテスクに感じる食べ物も多いです。私の妻は露店で並んでいる大量の鶏の足を原形のまま煮込んだ料理を見て泣きそうになっていたので、精神衛生上も歩く場所にも注意が必要です。
貧困層と富裕層の街の混在
香港はとにかく貧富の差が凄まじく、カオスと言える状態です。前述したチョンキンマンションも、そこから数十メートル先の位置に香港で最もランクの高いホテルであるペニンシュラが構えています。ですから、安全だと思える地域でも一歩裏路地に回るだけで別世界になるので、油断しないように心掛けておく事が大切です。
香港海外赴任で楽しむべき点
安価で美味しい食事
路面店では辛い思いをしたことがありますが、しっかりとしたお店に入れば食事で苦労する事もありません。有名なお店でも日本円で2,500円ほどで北京ダックをお腹いっぱい食べられますし、香港名物のワンタン麺も300円払えばとても美味しい物が食べられます。スーパーや薬局も多く、コンビニは日本でもお馴染みのチェーンがあちこちに出店していて、値段は日本とほぼ変わりません。
安価な交通運賃を利用して気分転換
香港はどのエリアを選んでも総じて家賃が高いのですが、その分、公共交通機関は非常に安く利用できます。タクシー(香港では的士と書きます)は初乗りが200円ほどですし、スターフェリーという香港島と九龍半島を結ぶ客船は約30円で利用できます。スターフェリーからは世界三大夜景を一望できるので、気分転換やデートで乗船する事もとてもお勧めです。
現地人との交流
香港人の気性は、日本人と比較してエネルギッシュでせっかちです。歩くスピードも速いですし、車も歩行者のことを第一に考えようとはしません。雑に扱われると感じることもあるかもしれませんし、日本語で「え?」という言葉は広東語で「アァ?!」となるので、慣れるまでは怖いかもしれません。ですが話してみると優しい人ばかりですし、イギリス文化も根付いているので親切で、特に若い人であれば英語も確実に通じます。住みやすく、毎日を楽しく過ごせる環境だったので、機会があればまた香港に戻りたいと考えています。
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