[海外赴任体験談]ドイツで感じた海外赴任に適応するために必要な語学力と異文化理解力

海外赴任先国 | ドイツ |
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海外赴任先都市 | デュッセルドルフ |
海外赴任時期 | 2015年5月から2016年4月まで |
海外赴任開始時点の年齢・性別 | 27歳・男性 |
海外赴任者との関係 | 本人 |
海外赴任が決まるまでの経緯
私が勤めていた会社は、精密機器を製造販売しているメーカーでした。私が勤めていた会社は、売上比率としては、海外と国内の比率が6:4であり、優秀な若手社員には早いうちから海外勤務の経験を積ませるという方針がありました。私も御多分にもれず、ある程度仕事の経験を積んだのちに海外赴任という雰囲気が私だけではなく部署の中でもあったのは事実です。
私がこの会社に入った理由としては、まずは私自身グローバルに活躍できる仕事がしたいと思っていたこともあり、そのような海外で仕事ができるチャンスがもらえやすい会社に入りたいと思っていたことが第一にあります。その中で、色々な会社の選考を受けた中で内定をいただき、私自身会社の方の人柄や雰囲気が好きでもあったのでこの会社に入社することを決めました。新卒での入社でした。
その会社で私は入社当初は営業の部署に配属され、主に国内企業の取引先との営業活動をしていました。その仕事が3年ほど続いたときに、人事部の方から、海外営業の異動の話が舞い込んできました。私自身、海外での勤務を当初から希望していたこともあり、このチャンスをものにしようと思っていたので、人事の方に異動させていただくことを希望として伝えました。
海外勤務が始まった当初は国内でやっていた仕事とどのような違いがあるのかと少し不安にもなりましたが、基本的にジネスモデルは一緒ではあるので、国内でやっていた営業業務とあまり変わらず、海外のクライアントとやり取りをしながら、弊社の製品を販売していくという形は変わりませんでした。
しかし、仕事の内容についてやっていることは変わりませんでした。ですが、仕事の進め方や、働いている人の考え方などのは日本人と外国人では大きく異なる部分もかなりありました。その辺をうまく調整しながら仕事をしていくことが最初のうちは大変でしたが、慣れてくるとむしろ海外流の方が合理的で仕事の効率が上がっていたので、今思えば海外での仕事の経験はとても良かったと思っています。
残業に対する考え方の違い
特に残業に関しての考え方については、大きく異なる部分がありました。
日本の場合では、残業に関してはいわば給料の額を調整するためにやっていることという考え方が強く、本気でやれば、定時までに終わらせることができるような仕事であっても、あえて残業をして残業代をもらおうとしている人が多い傾向がありました。
一方で、海外では、何が何でも定時で仕事を終わらせるという意気込みで、勤務時間中は時間を無駄にせずに仕事に打ち込み、勤務時間外は家族や友人と過ごす時間に充てるという考え方が主流でした。
これについては、海外企業の給与形態なども関係あるのかと思いましたが、やはり日本でも海外流のやり方の方が幸せだろうなと思いました。
趣味が合えば楽しめる海外生活
海外での生活において、新鮮だったことや大変だったことについては、食生活についてはかなり合わせるのに苦労しました。
やはり、日本人であれば日本のお米が食べたくなるものです。私が派遣されたのがたまたまヨーロッパであったため、料理については美味しいものはたくさんあるのですが、やはり日本食が恋しくなることはたびたびありました。
私は学生時代から海外旅行などが好きで年に一回はどこかの国に旅行することが好きでもあったので、海外での生活はその延長線上のような感じで楽しくもありました。日本では絶対に見られないような大自然や、街並みなど文化の違いをポジティブに楽しむことはできました。後、私の趣味でもあるのですが、ロードレースを見るのが好きでもあったので、ロードレースの本場であるヨーロッパで生活できたことで、生でロードレースを観戦したり、実際に試合で使われたコースをロードバイクに乗って走ったりしたことができたのでは、とてもいい思い出になっています。
海外勤務に必要となる能力
海外勤務に必要なものとしては、まず第一に語学力です。語学力がないと何もできませんし、仕事にならないので当たり前に持っている必要があります。
さらに、考え方としては、違うことをポジティブにとらえることができるマインドが必要だと思います。国が違えば文化も違うのは当たり前ですし、違いに対してお互いが理解を示す姿勢を見せなければいい人間関係は築けません。否定的な考え方を持っていれば、海外で勤務する能力を持っていたとしても、海外勤務はストレスにしかならないかと思います。
なので、違うことを「そりゃ文化が違うから違うよね」といった軽く考えてみてください。そうすれば、向こうから見れば私たちも言ってみれば違うのですから、当たり前のことということで、ポジティブに考えることができます。
このような能力に関してはできるだけ社会に出る前に養っておいた方がいいと思います。入社してから研修などを受けてそういった能力を養うことはもちろんできますが、やはり時間に余裕があるうちにやっておいた方が楽だと思いますし、社会に出る前にどれだけ自分の世界を広げることができるかが重要だと思います。
私は学生のうちに英語とフランス語を学んで、実際にその言語を使用している国に旅行に行ったりしていました。働いてみてわかったのですが、こういった学生時代の経験が今とても役に立っています。
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