[海外赴任体験談]言葉の壁により香港での人間関係構築がむずかしかった

海外赴任者(海外赴任帯同者)情報
海外赴任(帯同)先国 | 香港 |
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海外赴任(帯同)先都市 | 香港島 |
海外赴任(帯同)時期 | 2015年2月から2016年2月まで |
海外赴任(帯同)目的・理由 | 夫の海外赴任(金融関係の仕事)への帯同 |
海外赴任(帯同)開始時点の年齢・性別 | 28歳・女性 |
海外赴任者との関係 | 妻 |
海外赴任(帯同)で困ったこと
私は中国語も英語も話せないまま夫の香港への海外赴任に帯同しました。
結婚してすぐに夫が香港へと海外赴任する事になったので、1年間という短い期間ならば言葉が理解できなくても何とかなるだろうと思い、海外赴任についていきました。
居住区は香港島にある家賃が高めのそこそこ綺麗な高層マンションで防犯面もバッチリだったので住環境には問題ありませんでした。しかし、そのマンションには私と同じく日本人の海外赴任帯同者は住んでおらず、アメリカ人、イタリア人、イギリス人など外国人ばかりという状況にありました。
夫は毎日10時間近く働きに出ているため、私はその間は1人っきりで過ごさなければなりません。子供もいなかったので誰かと仲良くなって寂しさをまぎらわそうと思い、隣の部屋の方やマンションの廊下で会った人に話しかけてもみました。
ただ、私の拙い英語では会話が続かず、スマホの翻訳アプリを使って何とかがんばって話しても、相手は「ごめんなさい、急いでるから」とそそくさと去っていきます。そんな事が1ヶ月程続いて、どうやら私は他の国の人に受け入れてもらえないんだろうと思うようになりました。
夫に相談しても「1年で去るんだから、問題は起こさない方がいい」と暗に「大人しくしていろ」と言われてしまいました。ネット環境はあったのですが、友人は結婚・育児で忙しく、スカイプもなかなか繋がりません。外へ買い物に出ても中国語も英語もなかなか伝わらず、人間関係がうまくいかないことに孤独感が増してしまいました。
特に、廊下で会った時に挨拶をしても挨拶を返してくれない、これが一番辛かったです。後から聞いた話では、そのマンション内で格付けがあり、私は格下に見られていて、話しかけても反応してもらえなかったようでした。もうすでにグループができているところに格下の者が入ろうとしても入れてくれないのだなと人間関係のむずかしさを知りました。
海外赴任(帯同)予定者に伝えたいこと
もしも海外赴任先の住居を選べる場合は、その場所の様子を知っておくことが大切です。例えば、入居予定のマンションには日本人の海外赴任帯同者はいるのか、どこの国からの海外赴任帯同者がいるのかということは事前に知っておくといいと思います。
複数の住居から選択する場合は、なるべく日本人が多く住むマンションにした方が孤独を感じてしまう心配がなくなります。また、英語や中国語など海外赴任先の言葉は日常会話程度は話せるようになっておいた方が確実に人間関係を築きやすいでしょう。
ボディーランゲージだけではなかなか相手へこちらの意思や気持ちを、しっかりと伝えることはできません。それに相手も「この人は何が言いたいんだろう?」と戸惑ってしまって、そのせいで余計に人間関係が崩れてしまいやすいのです。
そして海外赴任先の現地の人と人間関係を築こうと思ったら、その土地のしてはいけないことや失礼にあたる言葉は覚えておきましょう。例えば中国圏の人の頭を撫でることは相手を馬鹿にしているという意味合いがあります。国や土地によっては、ピースサインは悪い意味を持つ(喧嘩を売る行為)ことや道端にツバを吐くと罰金を取られるといった法律があることも知っておきましょう。その場所の常識と日本の常識の違いを知ることでより人間関係も築きやすくなるのです。
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